海外の緑化事情

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第9回 ニューヨークの緑化事情

2030年までに水を吸い込まない舗装地帯の10%を緑化計画

賛否はあると思いますが、誰しも一度は行ってみたい、憧れの街ニューヨーク。
ブルックリンのビルとビルの隙間から覗く橋脚の写真は格好いいですね。

私が子供の頃、ニューヨークというと非情に恐ろしい場所。先進国でありながらもの凄く治安の悪い所。とくに地下鉄にはニューヨーカーでさえ乗ることをはばかるという印象が強かったのですが、近年改革されて、安心して乗れるニューヨークの地下鉄に変貌しています。

もちろん、危険なところは一杯有ります。が、ある意味新宿の裏どおりより安心では無いかとも言われるくらいです。

ニューヨークは幾つかの島で成り立っている都市で、狭い土地にみっしりと高層ビルが建ち並んでいます。かつては、ニューヨークで一番の贅沢はなにか?という設問の答えは、自宅で直射日光を浴びること。

つまり密集しすぎで、日の当たらない場所ばかりで、日の当たる場所に住めるのは、お金持ちってイメージだったようです。

そのニューヨークには、地震がありません。その為に、古い建物がかなりあります。ビルが密集した要因もここにあるかもしれません。

NYCのシンボルとしても、映画のロケ地としても観光地としても有名な、エンパイアステートビルは1,931年に竣工しています。86年前!その時代に世界一の高さを誇る技術もそうですが、建築できる地盤があったと言う事も重要な要素では無いかと思います。

こういった背景のために、下水事情は旧式の合流式の下水が大半だそうです。つまり、雨が降ると下水道に流れ込んで、通常の下水と一緒になって処理場へ。

ですので、豪雨がくれば、あふれてしまいます。あふれる=逆流ですので、下水が街中にあふれることになるのです。

これはニューヨークに限ったことではありません。上物の建築が最優先された都市部の負の遺産かもしれません。

そこで、ニューヨークは、雨水を緑化地帯へ集めて、一度に大量に下水に流れ込まないように、グリーンインフラ計画を2,010年から行っています。

計画としては2,030年までに水を吸い込まない舗装地帯の10%の面積を緑化するものだそうです。その為には、助成金制度をはじめ、新しい緑化への研究などもあわせて進められています。

このように、ニューヨークの緑化の第一目的は、雨水の管理のために整備されているものになります。そのほか、二次的には、ヒートアイランド現象の緩和や、二酸化酸素の低減。

以前ご紹介した、シンガポールのように、街の質の向上。そしてなにより、緑事業に携わる人の雇用創出などもからみあった壮大な計画です。

結果としては、現在は機械的に行われている雨水管理の費用がさがり、緑が増えて不動産価値の向上も見込まれています。

トランプタワーの価値はさらに上がるのでしょうか・・・。

 

世界一の街とも言えるニューヨーク。
まだまだ続きがございますので、続きは次回に繰り越させて頂きます。

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