海外の緑化事情

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第13回 ロンドンの緑化事情2

ロンドン・ガーデンブリッジ建設中止に


第11回でご紹介した、廃線となった鉄道の高架や跨道橋を緑化して通行という目的だけではなく、緑化の効果や市民の憩いの場としても使用されているニューヨークのハイラインは、表から見れば観光にも一役買い、緑化事情として、市民の憩いの場としても成功していると見受けられます。


英国でも同じ様に、ロンドンの街を流れるテムズ川に、ガーデンブリッジを建設するという計画がありました。

「あ・り・ま・し・た。」過去形です。

イギリスの女優、ジョアンナ・ラムレイが、「テムズ川の真ん中にもガーデンがあったらどんなにステキかしら?」と言ったことが始まりと言われています。

ロンドンの橋と言えば、ロンドン橋・タワーブリッジ・アルバートブリッジなどが有名ですが、ロンドンのほぼ街中にあるブラックフライアーズ橋とウォータールー橋の中間の位置に、歩行者と自転車だけのガーデンブリッジを建設するというものが、ガーデンブリッジを掛けるといものでした。


計画では、全長366メートル幅30メートルのコンクリート橋で日本でもおなじみの人気造園家、ダン・ピアソン氏がデザインし300種近い木々で植栽された緑の橋になるはずでした。完成すれば市民を初め観光客への憩いの場であり、観光都市ロンドンの目玉ともなり得るものでした。


NYCのハイラインと違うのは、ハイラインは廃線の高架橋の再開発というか再利用ですので改修になりますが、こちらロンドンのガーデンブリッジは無から有、つまり新橋なのです。

その為膨大な建設費が掛かり(300億円ともいわれています。)計画当初は個人や企業からの寄付で賄う予定が、当時のロンドン市長の強い押しもあってか、ロンドン交通局や国の交通省からも予算が計上され、その背景には黒い噂もちらほらあったようです。


そういうなか、市長がかわり前市長からの「負の遺産」的プロジェクトを引きついだ、サディクカーン現市長が計画の見直しを迫られ、公共工事として建設するにはあまりにも高すぎ、そのうえ維持費も通常の橋の何倍も掛かってしまうので、その財源にロンドン市民の貴重な税金をとつぎ込めないと、建設中止を表明しました。


中止になったのは単に建設費用や維持費だけの問題ではなく、政治的な大人の事情もかなりあるようです。


街の中に憩いの場としての緑化をもうける。背景は別としてその基本は素晴らしいものと思います。NYCで廃線の高架を壊すだけでもかなりの費用が掛かることから、再利用として緑化を含めた再開発が実現しました。もちろん多額の費用は掛かっていますが、それに見合う効果が認められたからでしょう。


一方ロンドンでは、計画の趣旨は世界からも注目されるくらい良いものだったと思います。ロンドン市街はハイドパークやリージェントパーク。バッキンガム宮殿とおおきな緑地はあるのですが、街中には緑地が少ないというのも事実です。


街中を再開発するのは建設地をどうするのか、立ち退かせるのかなど様々な面で困難が予想されます。そういうなか、何もない川の上に建てれば、土地問題は少なくとも困難を極めると言うことにはならないと思います。


緑化する場所がない、では屋上に緑化しよう。という発想に近いと思います。土地の有効利用、資源の有効利用になるとおもいます。そのうえ公共的役割をにない市民の憩いのや観光地にもなる。そもそもの目的である緑地化にもなる。良いことづくめなのですが・・・


実現するための背景や、きちんとした計画と立案がなければ実現できない。なかなか実現は困難だという見本かもしれません。


ロンドンに新名所が誕生するかと、期待していた人も多いと思います。もし実現していたら物見遊山だけではなく、世界的にも都市の再開発の見本として注目され、各国からも視察に来たと思います。


膨大な費用(数十億円と言われています)を投じて頓挫したのですから、そのお金を後生に活かしてて欲しいと思います。その上でまた実現可能な素晴らしい計画を立案し実行してほしいものです。

 

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